マッチングアプリをやりすぎて本当の自分がわからない
マッチングアプリで会った女がそろそろ150人を超える(50人を超えたあたりから厳密には数えていないが)。
フツメンで平均以下の身長と年収。こんな俺がアプリ界でそれなりに戦績を残せている理由はただ一つ。
嘘をついているからである。
当たり前だ。恋愛弱者がモテるために必要なことは、ステータスを盛ることである。
同じ職場や学校であれば、ステータスを盛るのは難しいだろう。相手の成績も収入もある程度わかってしまう。しかしマッチングアプリなら、雰囲気や言動でハイスペ男に見せることは可能だ。
マッチングアプリで勝ち抜くために必要なのは、演技力。
こんな結論に至った俺は、デートの前には常に相手の好みのタイプをリサーチし、それを満たすように演技することに決めている。
休日の過ごし方、会社での同僚の話(実際はフリーターだが)、トークのネタとしていくつかでっちあげのストーリーをもっている。
そんなことを繰り返しているうち、どれが本当の自分か分からなくなってしまった。
休日には会社の同僚とフットサルをする俺、家に引きこもって朝から晩までアニメをみる俺、フリーターの俺、大手金融で安定した収入のある俺、ベンチャーでバリバリ働く俺。
色々演じてきたので、俳優のオファーとかこないだろうか。